2012年6月7日木曜日

major debut!!!


東京カランコロンが今日6月6日、渋谷WWWのライヴにて、
彼らのメジャー・デビューを発表した。

レコード会社はavex、8月15日にミニアルバムでデビュー。
詳細はこちらのニュースをご覧ください。
この、メジャー・デビュー盤にも、ありがたいことに
僕はプロデューサーとして引き続き参加している。

インディーからメジャーに進出しても、
プロデューサーとして関わることができる。
これこそがフリーランスであることの醍醐味であり、喜びだ。

メーカー・ディレクター(A&R)は、アーティストが
移籍したら担当であり続けることはできないし、
社員だとしたら制作から異動となることもある。

そして、レコード会社の社員ディレクターだった頃、
常につきまとっていたジレンマがあった。

このアーティストがたとえ売れなくても、そのことで
すぐに自分の地位が危うくなるわけではない。
(もちろん、成績によって降格や異動はあるけど)
そういう「安全圏」にいる自分が、2年間の専属契約
が終わったときにはどうなるかわからないアーティストに
対して伝える言葉に、果たして重みはあるのだろうか?
そして僕は本当に彼らのことを思って発言している
のだろうか?

ずーっとそのことを自分自身に問い続けていた。
その後、契約社員とか社外プロデューサーとか、
いろんな立場を経て、今現在の状態に落ち着いて
もうすぐ4年。

収入も仕事のペースも非常に不安定、
不本意な人事異動の心配はないけど、
病気なんかしたらもう大変、誰も助けてくれない。
そんな環境に、少し精神的に凹んでいた時期もあった。


でも今は、おかげさまで忙しくさせていただいており、
毎日レコーディングにライヴに、充実した日々を送っている。
そして、社員ディレクターだった頃にあったジレンマは、
今は全く無い。

自分の考え方、発言に一切の戸惑いや躊躇が無くなった。
僕はこのアーティストの作る音楽を、より良くするために
僕の出来る限りのことをしている、と、
常に胸を張って云える。


思い起こすと、東京カランコロンとライヴハウスで出会い、
仲良くなって、約1年後に一緒に仕事をすることになった、
その一連の経緯(このエントリ参照)によって、
僕は自分のやり方に自信を持てたのかもしれない。

小学生のころから好きだった「音楽」を仕事にして、
大好きなミュージシャンと一緒に仕事ができている。
おまけに会社勤めじゃないから会議やノルマがない。
一日中音楽のことを考えていることもできる。
一日中音楽のことを考えなくても誰にも怒られない(笑)。
仕事が忙しくないときは昼間から映画観たり、
ライヴを観にフラッと地方に遠征できたりもする。

なんて幸せなことなんだろう?

そんな幸せを改めて噛みしめながら、
今日カランコロンのライヴを観ていた。

今日初披露した、元チャットモンチー高橋久美子さん
が歌詞提供してくれた新曲「泣き虫ファイター」始め、
ミニアルバム収録の5曲、レコーディングはあと少しを
残すのみ。

素晴らしいメジャー・デビュー・ミニアルバムとなる
こと請け合いですので、ぜひともお楽しみに!