2013年8月28日水曜日

wilsonic works 35


本日8月28日は、SAKANAMONのニュー・シングル「花色の美少女」の発売日。
CDに収録されたスタジオ録音3曲のうち、「花色の美少女」と「回答少年」
を竹内がプロデュース、「崩壊パッケージ」はバンドとの共同プロデュース。

「花色の美少女」は、7月からスタートしたテレビ東京のドラマ、
「たべるダケ」のオープニングテーマとして起用されている。
TVでは60秒となっているけど、実は単なる編集ではない。
CDでフルのヴァージョンを聴いてTVサイズと聴き較べてほしい。
60秒サイズ用に録音している部分を発見できるはず。

前作「シグナルマン」に続いて、全国のFMでパワープレイに
選ばれているのは制作者冥利に尽きるなあ。ホント嬉しい。
僕の出身地でもある新潟のFM-NIIGATAでも8月度パワープレイ。
故郷を離れて随分経つけど、僕の知り合いが、
僕の仕事とは知らずに聴いて、しかも気に入ってくれたら、
なんてことを考えると、ラジオってなんて夢のあるメディアなの。
そしてローカルということの意味もこの時代、
すごい説得力を持つ場合があるなあ、とか。

今回「花色の美少女」には、SAKANAMONのこれまでの
レコーディングには使用されていない、初めての楽器が登場している。
それは、エレクトリック・シタール

イントロの最後の二拍三連(ぽい)フレーズや、1サビ前の
「彼女が踊るんだ」のバックで鳴るフレーズで、
ギターとユニゾンで、滲むような効果を出しているのが、それ。

僕ね、エレクトリック・シタールが大好きで、
隙あらば入れたいといつも思っているんだけど、
そう云う割に実はレコーディングで実現したのはこれが2回目かな。
1回目は1993年だからもう20年前か。
スピッツのシングル「君が思い出になる前に」。
イントロ・フレーズ等で印象的に出てくるのが、それ。
このMVで三輪テツヤが弾いているのがエレクトリック・シタール。

「君が思い出に〜」のアレンジの元ネタというか、ヒントとなったのは
恐らくPaul Youngヴァージョンの「Everytime You Go Away」だと
思われる。オリジナルのHall & Oatsは非常に渋いアレンジのアルバム曲だが、
ポール・ヤングのカヴァーはエレクトリック・シタールの効果も
あったのか、ビルボードHot100で1位となる大ヒット。

「君が思い出になる前に」は、スピッツにとって記念すべき曲で、
実は初めてオリコンの100位に入ったシングルなのです。
つまり、初ヒット。

そんなこともあり、自分にとってエレクトリック・シタールは
縁起のいい楽器でもある。
ただ、非常にクセのある楽器なので、扱いは難しい。
メロやフレーズがその音を呼ぶときにだけ、効果的に使う。
果たして今回のSAKANAMONはどう響いているだろう?
ポール・ヤングばりにヒット街道驀進したいもんです!

しかし、このサイクルで行くと次にエレクトリック・シタールを
レコーディングで使用するのはまた20年後・・・?
・・・考えないことにしよう。

SAKANAMONの「花色の美少女」は、初回限定のCD+DVDと
通常盤の2種類のリリース。初回限定のDVD、まだ観ていないんだけど、
街中の様々なロケーションで1カット撮影した弾き語り4曲と、
脱力のおまけ映像が入っているとのこと。

「花色の美少女」のMVとメイキング映像はこちら
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