2014年10月7日火曜日

wilsonic works 42


久しぶりに、armchair directiveという肩書きを使った。
明日10月8日発売のココロオークションのアルバム、『ヘッドフォンミュージック』
これに収録された「ハルカ」と「夏の幻」に、上記クレジットで参加した。
armchair directiveとは、離れた場所からメール等の指示だけで
プロデュースやディレクションを行うこと。
前回これを使ったカルマセーキのアルバムに関してはこちらのエントリを。

ココロオークションは、2011年頃から活動をしている、関西をベースのバンド。
以前から親交のある「見放題」のスタッフが関わっていることもあり、
名前は知っていたのだが、実際にライヴを観たのは去年の見放題が初めてだったのかな。
そのときの印象が思っていたより硬派で、なんかとても良くて、
ライヴ後にスタッフやメンバーにその感想を伝えた記憶がある。

その後、今年に入ってリリースされたアルバム『七色のダイス』
を購入して聴いて、そのメロディのクオリティに改めて驚いた。
そしてメロディをしっかり活かす言葉の乗せ方にも舌を巻いた。
そして何よりもそれを歌うヴォーカル粟子くんのずるい声。
僕はすっかりココロオークションのファンになってしまった。

“タワレコメン”にも選出されたのも頷ける『七色のダイス』
に続く新しい作品作りに協力してほしいという連絡があったのは、
5月に入ってすぐだったと思う。
もちろん二つ返事でぜひとも、と引き受けた。
彼らは大阪在住で、レコーディングも大阪で行うことに
なっていたので、armchair directive方式を採用。
上記2曲に関して粟子くんとメールで何往復かして、形にしていった。

一緒に作業する人との相性や性格にももよるんだろうけど、
僕はこのarmchair directiveという方法、結構気に入っている。
というのも、僕は物事をじっくり考えないと駄目なんです。
打てば響くように当意即妙な面白いアイディアとか出ません。
実際に会って話をしていても、長考に入ることがしばしば。

メールでデモを受け取って、何回も何回も聴き込んだり、
自分でも歌ってみたり、ギターで弾いてみたり、歌詞だけを
じーっと眺めたりして、いろんな可能性を探ってみる。
道筋が見えてきたところで、それを言語化してメールにして返す。
このようにじっくりと考えるやり方が、自分には向いているのだ。

そうそう、8月にリリースしたウルトラタワーのアルバム曲たちも、
曲作りにおいては上記のようなやりとりで進めて行った。
彼らは京都、滋賀在住なので。

ということで改めてこれをお読みの業界関係者やミュージシャンの方へ。
wilsonic竹内は、どちらにお住まいの方とも一緒に音楽を作ることが可能です。
どんなやり方をするのか、お知りになりたい方は、
お気軽に wilsonic@me.com までご連絡ください。

最後は営業になってしまったけど、ココロオークションの
『ヘッドフォンミュージック』、僕が関わった曲以外も
当然良い曲ぞろいなのでおすすめです。
リード曲「ヘッドフォントリガー」のMVはこちら
ヴィデオの中に登場するメイド姿の女の子、なんか見覚えがあるぞ(笑)。